2013年01月18日

ARK vol.1 桜

ARKの第一回を桜と決めて、在庫写真から桜に関するものを探し出す。
過去のものはきちんと整理してあって確実に欲しいものを探し出せるようになっている。
しかし、ここ数年の写真は未整理のものもあったりして、目当てのものが見つからない。
前回の記事に貼った桜の写真は10年近く前に撮影したもので、お気に入りの桜の木だ。
桜の写真集や名所として紹介されてはいないけれどとても印象に残る桜だった。
そしてこの桜、山梨県の有名な桜。
神代桜全体横1.jpg
名前を神代桜(じんだいざくら)。樹齢1800年から2000年と云われている。


主幹が折れてしまって樹高はさほどではないけれど、横への広がりはまさに圧巻。
幹の周囲は約13メートル以上。幹の中に人が横になって入ってもすっぽり隠れてしまう。
二つの桜、有名と無名ではあるが、いずれも甲乙付けがたい。
冬の沈み込んでいた時間をさっと変えようと花を咲かせる桜。
人の心に溶け込むように入って、一瞬の喧噪を分かち、そして静かに引いていく。
美しさに酔いしれてだらけたままの自分たちを、この後に怒濤となって押し寄せる初夏、夏への準備に戻してくれるような散り際。
花が長く続けば、それに気をとられてしまい、気付けば何もかも手遅れとなりやすい。

有名どころでもうひとつ。
長野県の「駒つなぎの桜」。
桜西から縦.jpg
樹齢800年と云われている。
先の神代桜もそうなのだが樹齢はあくまでも推定や言い伝えからの換算。
実際に調べられているわけではない。
この桜の名前は源義経が東北に向かう際に、この桜に馬をつなぎ止めたからだという。
しかし、義経がこのルートをたどっているというのも事実かどうかは不明なのだ。
英雄とされた人物がおらが村と縁があるとなれば栄誉である。
そういった伝説が日本各地に存在しているし、世界でも例に漏れない。
桜左の枝花.jpg
神代桜が寺の境内で他の桜に囲まれていたのに対し、こちらは山に囲まれた谷間の田の土手に立っている。
このような桜を一本桜と呼んでいて、その堂々とした姿を愛でている。
早朝の光で浮き立つ淡い桜色の花は多くのカメラマンを集めていた。

神代桜と駒つなぎの桜はいずれもこの世を永らいでいる。
近所にこうした長寿の桜はあるだろうか。
あればそれらの桜はほとんどがエドヒガンという種の桜だろう。
近年、公園や堤防などに植えられて楽しませてくれている桜はソメイヨシノが多い。
けれどこのソメイヨシノは長くても100年の命。大体50年生きられれば長生きな方なのだ。
名所となっている場所の桜たちは戦後すぐに植えられたものが多く、そろそろ寿命になっているとも云う。
またソメイヨシノは元来の桜の品種を掛け合わせて江戸時代に作られた品種。
桜を愛でる人たちによって桜の品種改良は続けられてきた。そしてこれからも続くだろう。
最後に、作られた桜ではなくて、元から存在していた野生の桜たちのことを少し。
どうやら原種は春ではなく秋に咲いていたものが多いらしい。
園芸種でも紅葉と一緒に楽しめる十月桜、四季桜なんてものも存在しているが、桜の王道はこちらだったのかも知れない。
花付きもそれほど多いわけではなくて、まばらだったのかも知れない。
また野生種の桜の仲間にはこの写真のウワミズザクラのように遠くからみると桜に思えないものもある。
ウワミズザクラ全体.jpg
しかし、花に近寄ってよく見ればそれは桜なのだと実感できるだろう。
ウワミズザクラ花.jpg
町の中や名刹などで楽しむ桜もいいが、山でこのように野生の桜を楽しむのも乙なのだ。



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posted by ねむ at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ARK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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